2014/08/09
行き場の無いプロット
Sony Vegas - Wikipediaの前でうんうん唸っている夏でございます。
ちょっと気分転換。
これ、
だいぶ前に書いたプロットです。
ある晩に電話がかかってきて、
「明日リハ初日なんだけれど、実はまだシナリオが上がってこない!里見八犬伝で何かプロットでいいんで今夜中に書いてもらえないでしょうか?」
という無茶な内容。
んーたぶんまた48時間映画祭が印象に残ってはったんだろうなぁ…。
とりあえず内容問わないことだけ確認して、
挑戦してみる。
とはいえ八犬伝なんて
辻村ジュサブローや坂本九の「新八犬伝」の記憶とかあとは深作欣二の「宇宙からのメッセージ」ぐらいしか覚えてないや。薬師丸ひろ子の映画は覚えてないしなぁ。そういや本棚には子供向けの新書版があったけれど、今から読むと間に合わないかぁ。
ネットにお世話になって南総里見八犬伝 - Wikipedia、滝沢馬琴さんの天才さに圧倒される。
エイッヤ!と書いて、電話から2時間後に送信。
いい修行になりました。特訓です(^^)/
もう本番も無事に本来のシナリオで終わったし、解禁のお墨付きももらったので、行き場の無いこのプロットというか書きかけシナリオというか、これをちゃんと人前に出してあげたくなったのです。
お目汚し御免。
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ストーリープロット(南総里見八犬伝を下敷きに)
衣笠竜屯
○里見の里、平和の祭
��伏姫が納める里見の里が、玉梓の呪いによって壊される。)
平和を祝う祭りに玉梓の怨霊が現れて、里全体を呪う
玉梓の怨霊「この平和はためにわらわは殺された。虫けらどもめ末代まで呪ってやる!」
��伏姫は玉梓の怨霊を鎮めようと対峙するが、玉梓は伏姫の命を奪う、伏姫は3っつの玉を世界に投げる)
対峙する伏姫と玉梓の怨霊
伏姫 「ふしてお願いいたします。
わが国もおん国もいくさが終わりようやく平和になったのです。どうかお恨みはお忘れください。
もしも怒りが収まるのなら、我が身を差し出しましょう。玉梓さまの呪いをうけて地獄で永劫苦しみましょう!」
玉梓の怨霊「我が父はそれと同じ事をお前の父に申したわ。わが身の代わりにどうぞ娘だけはお助けくださいと。
じゃがお前の父はどうしたか!わらわをどうしたか!怨霊と成り果てたわらわをとくと見よ」
伏姫 「そのようなはずはありませぬ!」
玉梓の怨霊「ふん!…この里はわらわが貰い受ける!この偽り平和を破り地獄の里にしようぞ。
お前に生死に関わらず。お前の命などなんの価値も無い!
…が、そなたにとっては唯一の命じゃ。わが身は惜しかろう?
ほれ、命乞いをしてみよ。これよりわらわの畜生として生きるのなら考えてやらんこともないわ」
伏姫、玉梓の怨霊を見て「…では、お殺しください」
玉梓の怨霊「ゆうたな!簡単に楽にはせぬぞ」
玉梓、伏姫をいたぶって殺す。(ダースベーダーの念力のような感じで)
伏姫 「希望を!」
��つの玉が伏姫から飛び出し飛んで消える。
��里見の里は玉梓が納める地獄となる)
ナレーションと赤い照明かや音響効果で。
○数年後、里見の里
やがてその里見の里に一人の青年(忍者)が現れる。
玉梓への生贄とされかけた里の娘を助ける
玉梓の部下をやっつける。
が他の部下たちに囲まれる。
そのとき僧侶が現れて助太刀、二人でやっける
○撃退後、三人の会話
娘、忍者、僧侶
僧侶 「旅の人。なぜここに来た?ここはもう半分がた地獄じゃぞ」
忍者 「なぜだろう、ただ。これがここへ導いた」
忍者、玉を出す
僧侶 「(笑って)お前もか!」
忍者 「ん?」
僧侶 「ほれ、わしもじゃ」
僧侶も玉を出す。
○里見の里、地獄の祭
おどろおどろしい村祭り。(最初の平和な村祭りイメージとは逆に)
玉梓の怨霊が現れ、みながひれ伏す。
伏姫を復活させ、また殺そうとする。
忍者、僧侶、現れて玉梓に戦いを挑む、しかし強い玉梓。二人追い詰められる。
玉梓 「ふふふ、伏姫が死と引き換えに投げた玉の数は、いくつじゃった?後一つ足りなんだのう!
先にお前らから殺しておいてやろう。そうすればすべての玉がそろうことは無いからの!」
玉梓、二人にとどめをさそうとする。
娘 「いえ、玉はそろっております。そろっております!」
娘、自分の玉を出して掲げる。
玉梓、悲鳴をあげる。
娘 「希望を」
忍者 「安らぎを」
僧侶 「平和を」
そして伏姫が起き上がり。
伏姫「幸福を!」
玉梓の怨霊、消える。
伏姫息絶えている。
里見の里に、正常な光が戻る。
○エピローグ 里見の里の竹林
僧侶 「それがもう十年も前のことじゃ。
さて、あの怨霊と化した姫は、本当に滅ばねばならなかったのか。
あの後わしはそればかりが気になった」
僧侶ふところからあの三つの玉を出す。
僧侶 「あれから10年もかかったが、今日!今!ここで!やっ!(気合をいれる声)」
玉梓が竹林から現れ復活する。がっと客席を見て、
…玉梓にっこり笑う。
そして竹林の方においでおいでする。
竹林の中から伏姫が現れる。
伏姫と玉梓抱きあう。お互い微笑む。
玉梓、竹林に向かう。
僧侶 「玉梓が姫よ、どうぞみ国へ帰られよ。長い旅でありましたな」
伏姫、竹林へ向かう。
僧侶 「我が伏姫よ、どうぞこれからも我々を見守りたまえ。我々の幸福を。ありがとうございました。…母者よ。」
僧侶、一礼する。
玉梓、伏姫、竹林の奥に消える。
END
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