2003/12/18

冬の夜中にあったこと

写真
冬、午前三時。レンタルビデオを抱えて立ち止まった赤信号。
待っているバイクから聞こえてきた声。
「会社が大事か、自分の人生が大事かつったら、自分の人生のほうやろ!?おまえも!」
「どっちも大事じゃ!」
夜の中で
なん億回繰り返されてきた小さな会話。
悲しい会話。
それでもふりあおげば
オリオンはそこに静かに光っている。
それぞれ
なん千光年も遙かな昔からやってきた光が
いま同時にここにある。

なら私はあの星たちを信じる。
この永遠の一瞬を信じる。
それで生きてゆける。






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