(今回のgoogleなどのリンク先にはちょっと今ではきついエロが含まれている可能性があります。御不快な方はごめんなさい)
今日、ふとある悪役キャラについて想っていて「きっと奴の考えてる”男らしさ”っていう仮面を脱いだらもっとうまくゆくんだろうなぁ」と思いついた。
途端に脳裏にある絵がフラッシュバック。
思春期に出会った本の一ページ。
タキシードを着た男性の頭部だけが鳥になっていて…その先を説明するとネタバレが激しい。
おしまいのページに描かれたその鳥タキシード男の姿に衝撃を受けた思春期。
その本は画集ではない。全部通してはっきりと物語になっている。
絵本と呼ぶのにも違和感がある。本編に文章は一文字も無かったような。
白と黒だけで描かれたり写真も使って構成された世界。寄り目で小さな手の少女と誘惑者の鳥タキシード男の純粋で淫靡で切ない幻想譚。
そうかサイレントのモノクロ映画のイメージでもあったのかも。
図書館の画集/写真集の棚にひっそりと置かれていた。
そういやタイトルの記憶が曖昧だ、アリスだったかミクロコスモスだったか?
ぐぐってみた。
なんか情報がなかなか無い。表紙写真さえ見つからない。グーグルの1頁目に私が借りた図書館の蔵書目録が出てくるぐらい情報が少ない。
「小宇宙 鏡の淵のアリス」(google)中江嘉男、上野紀子(序文・瀧口修造) 河出書房新社(googleでの画像検索)
やっと見つけたコメントがこのページの真ん中ぐらいにあった。
作者は絵本作家だった。「ねずみくんのチョッキ」って絵本を作ったコンビ。
ああ中江嘉男さんて方は神戸出身なのか。それで地元の図書館に置いてあったんだなぁ。
思春期真っ只中に出会って、ああ男はこういうモノではあるよなぁとか、そうかモノクロってこういう事でもあるんだと教えられた気がします。
今考えると、後々に影響受けまくったなぁ。
作る映画も生き方も。
同じコンビで
「宇宙遊星間旅行」, (amazon), (google画像検索)
とか
「扉の国のチコ」, (amazon), (google画像検索)
って本も出してるんだ。
三冊ともチコって主人公らしい。
ふうむ。
シリーズだったのか。
私と同じように昔読んで印象深く刻まれて、探している人もけっこういてはるなぁ。
「扉の国のチコ」はそこそこの値段で手に入りそう。ちと考える。
後の2冊はプレミアついてて8000円とかになってる。そもそも古本屋でもなかなか在庫がないや。
と、作者のページを見つけた
ページトップ
小宇宙の主人公
展覧会もあったんだなあ。
「宇宙遊星間旅行」は宇宙遊星間旅行 - S嬢のPC日記 に詳しい記事があったのでトラックバックさせていただきました。
ついでに、
宇宙遊星間旅行 中江嘉男 上野紀子 復刊リクエスト投票
「小宇宙」は無かった。
そういやあの図書館のあの本棚では
「少女アリス」 沢渡朔(google)
って写真集にも出会ったなぁ。
あの本棚にはなにかが居たとも言える気がする。
あれらに出会ってなかったらちょっと人生変わってたろうなと想う画の本たちのこと。
0 件のコメント:
コメントを投稿