2018/09/30
カンフーパンダ3
毎度毎度シナリオが華麗だ。
カミソリのように切れているエッジの立った構成。
悪役の動機が有名になること。俺を覚えろ!って切ない動機考えつきやがって。
元々はカンフーの実力はあるけれど、スターの陰で忘れられた男。
自分が何者かをみんなに認めて欲しくて、自分が何者かを自分で決められなくて、地獄に落ちてゆく男。
自分達が何者かを忘れたパンダ村。
自分が何者かってこそが力になる。
それは運命ではない、自分自身が選択することなんだ。
観客に気づかれないほどさりげない表現でこんなことを3才~100才まで分からせるシナリオの技術。
あんなギャグまで伏線に使ってラストで落とすのかの連打。
あんな美しいシナリオ作りたいなぁ。
うーん、打ちのめされながらも、それでも自分の映画のシナリオを書く。
2018/09/29
私の幸せ
二時間の映画が一年で作れるなら、十分の映画は1ヶ月で出来るかというと、そうはいかない。
二時間だろうが10分だろうがその世界を発見して住みはじめるには同じような時間が必要だし、主要なキャラクターを知るためには、同じように深い所に降りていかなきゃいけない。
一時間の映画の撮影が1日で終わる時もあるし、2分の映画に10年掛かることもある。
この辺知らない人に見積り出されるとちと説明が大変になる。
まあ、製品だと考えて、開発時間や作品作りの世界との対決など無視して進めてゆくのもありだとは思うけれど、
それはいつか行き詰まる。
いづれにしても誰かが…何かが考えて壁を壊す必要はあるのだから。
実は楽な道はない。楽そうに見える道は、私達の社会の中でしか流通しない。
私達はむき出しのこの世界に居ることは変わらない。文明を厚くして社会の中で幾重にも守られていようとも。
私達の仕事を嘲笑う人もいるだろう。
ささやかすぎる仕事。
でもその人のためも含めて、私達はその仕事に誇りを見いだしている。
シナリオ執筆中、ダイブ、ダイブ、ダイブ!!!
もう一度闘う勇気を!!!
ぶれること
最近どうも、心が揺れる。 芯がぶれる。 ここ数年は芯がぶれなかったなぁ。 優柔不断はいつもだけれど、それは情報を待つことが出来るってことなら、目的は全くぶれてない。 うーん、心が弱っているかも。 いやあの件は案外と先方の交渉術の可能性もあるかも。だとすると面倒な事だなぁ。 |
2018/09/14
北北西に
映画は真面目に一生懸命にフザケルこと。現実では捨てられているまともでない事を真面目に考えること。
素敵な嘘を作り出すこと。
メモ取りながら観ているうちに、生徒さんの表情が段々明るくなってた。
観終わってまたやる気になってました。
シナリオで悩んでなかったらもしかしたら古めかしい映画ってだけの感想で終わったかもだけれど、物を語る方法の難しさに直面してると、あれがいかに洗練された語り口なのかが伝わりやすいってことかも。
とはいえ、物語作りに苦労していない人でも、あのラストの語り方を考えはじめると、語るということの一環は感じられる。
さすがヒッチコック御大。生きざまかけた聖なる馬鹿話だなぁ。
一見馬鹿馬鹿しいアイデアは実は凄いアイデア。一見まともなアイデアは物語の中では魔法の輝きをもてない。
物語は現実と違う。
でも輝かしい嘘は実は真実なんだ。
いつも現実からは見捨てられてしまう私達の真実。
だから私達は物語を面白いと感じる。私達は物語を必要としている。
それもまた物語を書くコツ。分かってしまえば誰にでも出来る簡単なこと。
でも自転車に乗れるようになるぐらい難しいこと。
教えることは実は教える側の勉強になるなぁとこの数年実感してます(^^)
2018/09/09
2018/09/07
陰陽
もしもこれを意識してやってたとしたら、けっこう陰湿な動機だよなぁと思う。
まあでも本人にしたらこの心の持ちようはそれはそれで人生を渡ってゆくために上手く使えるのかもしれない。
気づいてしまう私もそれが判るってことは同じような陰湿な考え方も持っているのだ。
それが私は気に入らないのだなぁ。
うん、まあ、とりあえず自分の陰湿さに気づけて自覚出来たのはありがたいこった。今の段階なら人の事は私の勝手な想像にすぎないので、無視だなぁ。
悪意は反応で膨らむ。それが幻想だとしても。