映画は真面目に一生懸命にフザケルこと。現実では捨てられているまともでない事を真面目に考えること。
素敵な嘘を作り出すこと。
メモ取りながら観ているうちに、生徒さんの表情が段々明るくなってた。
観終わってまたやる気になってました。
シナリオで悩んでなかったらもしかしたら古めかしい映画ってだけの感想で終わったかもだけれど、物を語る方法の難しさに直面してると、あれがいかに洗練された語り口なのかが伝わりやすいってことかも。
とはいえ、物語作りに苦労していない人でも、あのラストの語り方を考えはじめると、語るということの一環は感じられる。
さすがヒッチコック御大。生きざまかけた聖なる馬鹿話だなぁ。
一見馬鹿馬鹿しいアイデアは実は凄いアイデア。一見まともなアイデアは物語の中では魔法の輝きをもてない。
物語は現実と違う。
でも輝かしい嘘は実は真実なんだ。
いつも現実からは見捨てられてしまう私達の真実。
だから私達は物語を面白いと感じる。私達は物語を必要としている。
それもまた物語を書くコツ。分かってしまえば誰にでも出来る簡単なこと。
でも自転車に乗れるようになるぐらい難しいこと。
教えることは実は教える側の勉強になるなぁとこの数年実感してます(^^)