なんかこのページざっと読んでて、映画として場面場面をイメージしている自分に気がつきました。
東京大学CubeSat XI-IV物語
東京工業大学CubeSat Cute物語
最初はネバダ州の砂漠で学生達が空き缶衛星を打ち上げるシーン。
教授が「次は本物の衛星だ!Try it!」ってぶち上げて各国の学生達が「マジですかぁ」とこけてるシーン。
とりあえずプロジェクトやる事になったけれど何から手をつけていいのか、何を指示すればいいのか、ピンと来ずに黙々と一人でコンセプト画を書きはじめたプロジェクトマネージャー。
そのうち六面体に太陽電池貼るだけじゃ電源足りなさそうだぞと検討がはじまったり。
ファミコン見て「基板はこの構造だ!」ってひらめいたり。
せっかく手作りしたクリーンルームから弁当の食べ残しが出て来て、自白した奴がずーとバイオ汚染事件と言われ続けたり。徹夜続きでクリーンルームで寝てる奴がいたり。
うまくいかない気球実検で女の子が泣いたり、他のスタッフがそれ聞いて「ええー!?」という反応したり、インタビューで本人が「いえ、たまたま涙が出ただけで...たいした事ないです」と戸惑いながら気遣いしたり。
かける電圧間違えて自分の担当以外の基板ぶっ壊して最悪の関係になったり。のちに電圧の確認に非常に慎重になったそいつがおもわず「おい!電圧だけは確認しとけよ」と言った相手が、基板壊して最悪の関係になった当の本人で、気づいて二人とも笑い出したり。
打ち上げの数々のトラブル。
打ち上げ時に襲いくるオバサンとウオッカ。
研究室ではジーンクランツにあやかって白いベストを新調してくるリーダー。
そっちの衛星の信号がとれたって報告上がってるぞー、と教えあう事になったライバル達。
明け方、息を飲んで待ち構える学生達に始めて聞こえてくる衛星からの信号音。
後々伝説化した沈着冷静だったリーダーの大はじけぶり。喚声。
で、みんな衛星を打ち上げてとりあえず生き残る事しか考えてなくて、衛星の運用担当者が「運用をなんだと思ってる!」と怒ったり。
衛星のデータからパネルを開いた時の衛星の姿勢の変化が手に取る様に判ったり。一つ一つでは判断に困る様なデータを組み立て変化が太陽との距離と関連していることを突き止めたり。
苦労して苦労して写真をダウンロードしてやっと観せれるようになって、これをみんなに公開しなきゃとネットのシステム作って、衛星の一人称でコメントつけて配信したり。
どちらの大学も衛星の一歳の誕生パーティを開いていたり。バースデーカードが届いていたり。
こんだけリアルで面白いエピソード積み上げられたら、ラストシーン終ってタイトルバックに本当の写真を流されたりしたら、ベタベタだぁと思いつつも思わず涙して立てなくなってしまうような気がしてます。
主人公達は多視点で、それぞれ短いエピソードが登場人物の移動によって緩やかにまとめられいて、一部のエピソードではまんまドキュメンタリーの手法が使われたりして欲しい。
出来るだけドラマドラマした作りから外れて欲しい。
もちろん禁止事項も即座にいくつも思い付いてしまいます。
恋愛要素をエピソードに加えない事、派手なだけのドラマティックな効果を話から排除する事、役者の見せ場を慎重に検討する事、根性や頑張りのみを賛美しない事、あくまでも冷静に冷静に淡々と淡々と映画の力をため続ける事。
なんか本当に観たくなって来た。
「プリティリーグ」とか「ライトスタッフ」とか「アポロ13」とか「王立宇宙軍」とか大好きです。
このネタで「トップガン」みたいに派手なだけで中身なしなのは許せない。
「プロジェクトX」の後期みたいになって根性や頑張り賛美、過労と徹夜は美しいなんてのになったらもったいなさ過ぎる。
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