2011/08/09
kinemicの演出研究会
今日はキネミックの演出研究会に行ってきました。
いま各チームで制作準備に入っている短編映画のシリーズのこともあるので、
内容は演出のための便利ツール。
即興演出のワークショップはちと読み違えてかなり大変なことに。
役者さんの志向に合わせて動作の指示と設定の指示を使い分けた方がよかったなぁと反省。
参考映画は、こんな演出レベルまだ私には無理だと絶望したのもあれば、これで映画になるんだと目から鱗が落ちたのも。
伊藤大輔監督…天才過ぎるよなぁ。調べてみたら「長根」撮ったの28歳だものねぇ。ぐう。
まま映画のコストパフォーマンスは毎回問題になるのです。
いくらノーバジェットとはいえ時間は有限。
映画を見てるだけなら、さっきの1秒弱のショット撮るのにあんなに時間かかるものだとは思えないし、撮影場所を50m移動させるのにあんなに大騒ぎになってしまうものだとは思えないもの。
現場だとちょっと下手したら一日移動と撮影準備で何も撮らずに終わってしまう。
上手くすれば同じ一日で100年分の物語を語る映像を撮ることも可能なのに。
いかにして内容に対して時間と手間のコストを下げるか。
例えば5人の人間キャストスタッフやいくつかの小道具そしていくつかの機材をその一日に集めるのにかかる労力もなめちゃいけません。
毎回大変です。
ちょっと規模が大きくなると工程表は幾何級数的に複雑怪奇になっていきます。
毎回思うのは、
映画を作るのはほとんど90%は品質管理、創造的な部分は10%ぐらい。
でもこの9割の品質管理の手を抜くと、とたんに創造的な1割が死んでしまう。
逆に制作のコストパフォーマンス上げるほど内容が生きてくる。
不思議なものです。
技術も芸術もアートだものね。エンジニアリングもアートだって実感ありました。
たぶん私の中では映画を作ることは一棹の箪笥を作るようなこととしてイメージしているのかも。美しくでも機能を忘れたら意味が無いものとして。
機能は作る映画によって何かをしまったり、何かをよく見せたり、何かを隠したりと毎回違っているのだけれど。
今回の「サボテン」の映画の機能は脱出口(^▽^)/
写真は会場のオルタナティブスペース FLAT(♭)の改造中の二階、壊れかけた物干し台。なんか面白い空間でした。
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