映画の作り方
「まず役者の位置を決めろ」
撮影現場では準備する手順がとても重要です。
間違えると簡単な1ショットに半日かかったりします。
そんなペースだともういつ果てるとも知れぬ地獄の撮影。
そうさせないためには、
��1)ショットの内容をみんなに伝える。
��2)役者さんのリハーサル。役者さんの立ち位置決定。
��3)役者さんの位置に合わせてカメラ位置決定。<重要!>
��4)カメラの位置に合わせて照明やマイク位置の調整。
の順番で作業を進めます。
キモは(3)のカメラ位置を決めるタイミングです。
カメラの位置は映画の味わいを決めてしまうぐらい大切な事です。
それゆえ初めての監督はまずカメラ位置を決めようとします(たぶん一生懸命描いてきたコンテに合わせて)。がしかし、それが混乱の元。やっちゃいけません。
撮影するなら、まず現場で現実の役者さんの動きを確かめましょう。コンテを描いてた時の想像とはまったく違うはずです。それは役の解釈という高級な事から物理的や人間工学的に出来ないレベルまでさまざまに。例えばコンテ描いている時には話している役者さんの頭の揺れとか地面にある凸凹なんてまず想像出来ない。
目の前に現れる現実を見つめて、それでやるか修正するか役者さんやスタッフと決めておきましょう。
そうして撮影するものを観察して固まってからカメラの位置と画の構図を決めます。
くれぐれもカメラの位置を決めてから、それに合わせて役者さんの位置を決めるなんて事をしちゃいけません。それをはじめると何時まで経っても望む構図にはなりません。
そして(3)でカメラの位置を決めるときは出来るだけカメラのファインダーを見ないほうがいいです。
��3a)リハーサルの時などに自分の目をカメラの位置へもっていってどう見えるか確認します。
ちょっと違うのなら膝を曲げるか伸ばすか少し歩くかして探せばいいんです。
��すこし経験のある撮影監督ならここでこの位置からなら何ミリぐらいのレンズで撮影すればいいのかもあたりつけてます)(その後に指でフレーム作ったりアングルファインダーで確認したりしますが、まずは裸眼で探します)
��3b)カメラを置く場所が分かったら三脚や手持ちでその位置と高さにカメラを設置します。(あるのなら水準器を使って)水平を出して、そしてやっとカメラのファインダーを覗いて構図の微調整をします。ここで微調整で終わらないほど違う構図が欲しくなったら、一度ファインダーから離れてまた裸眼で新しい構図を探します(しかしほとんどの場合そんな豪華な時間の使い方はなかなか出来なかったり…少なくともこうやって最初に裸眼で決めた場合は構図が決定的に変ではないと思います。ここまで来たら撮っちまえ(^^))
ファインダーは確認するために使いましょう。
出来れば新しいカメラを使うときは広角レンズと望遠レンズでどれくらいの角度の範囲が写るのか確かめておきます。それだけでカメラの位置決めがとても早く出来ます。
まあだから撮影でファインダーに食いつくように覗き込んでいる時間なんて実は撮影全体の時間のごくごく一部にしか過ぎなくて、実はほとんどの時間はカメラを離れて対象の観察です。光の強さやフォーカスの計測も含めて。
監督も画に関しては同じくまず観察ありき。
くれぐれも、役者さんや撮影対象の位置をまず決めちゃいましょう。
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