2009/11/03

「汝の敵日本を知れ」(1945米国陸軍省制作)を観る




神戸映画資料館でフランクキャプラ監督の「汝の敵日本を知れ」を観てきました。





字幕無しで英語音声のみ。英語出来ないけれど上手く作ってあって、概要は理解出来ました。





後年、映画の「1984」はじめいろんなデストピア映画に影響を与えた映画です。





日本人としては、ちょっと血圧上がります。


ナレーションも”ジャップ”連発ですし。





対日戦に参加する兵隊へのオリエンテーション用の映画。


「日本なにそれ?」って人にどんな国でなぜ戦うのかを説得しなきゃならない。


相手を殺せるように動機づけをしなきゃいけない。


1時間の映画で、上手く作ってました。





素材は日本のニュースフィルムや日本の劇映画。


解説アニメーションはオリジナルかな。


八紘一宇もアニメで解説してある。


敵の世界征服の方便として。日本はアメリカ征服なんて考えて無かったと思うよとツッコミいれたくなるけれど。





前半、


日本の生活から、


神話、侍の成立、鎖国、明治維新、226事件、戦前、数十分間で解りやすくよくまとまってます。


まあ、戦国時代の合戦の説明映像に清水の次郎長みたいなヤクザの出入りのシーン使っちゃったっていうミスもある。どっちも刀使った乱戦とはいえ。





大戦前夜の日本のイメージはこういう印象をそのまま占領政策に持って来たんだろうなと。





後半の敵としてガンガン引き摺り落として怪物として見せる。


血圧上がるけれど、


映画としては紛う事なき天才仕事です。


編集凄いです。怖いや。


昔風に言えばモンタージュ。今でもよく目にする手法。


こういう怪物っぽい集団のイメージ作るのはこの辺りが祖先なのかな。





このあたりのプロパガンダ映画、アメリカのと日本のとを何本か同時に上映すれば、あの太平洋戦争がかなりリアルに感じられるような気がしてきました。





世界各国のプロパガンダ映画を併映すれば、近代現代の戦争が実感出来るような気もします。


どこかの、それこそテレビあたりがやらんかなぁ。中立と無言は違う。





当時のアメリカの気分が現実味をもって感じられました。


日本という存在は異質に感じさせやすかったんだろうなぁ。





あるていど友好国だったのが十年ぐらいで戦争なんだよなぁとしみじみ。





機会があったら同時期にキャプラが作った他のも観たくなってきた。


今回キャプラが陸軍省で作った「Why We Fight」シリーズも上映してたけれど、観なかったなぁ。


また今度。









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