2009/10/12

1920年代ドイツサイレント映画




今日は神戸映画資料館1920年代のドイツ映画 Part1を観てきました。


サイレント映画はやっぱり映画館で観たい。家でビデオやDVDで観てると普段の生活が入り込んできてちゃんと観れない。隔離された環境で観たいです。





「最後の人」Der Letzte Mann


今回これが一番観たかった。サイレントで字幕無し(つまりセリフなし)で物語が全部分かるようになっている伝説の映画。映画の入門書にはよく出てくるんだけれど観てなかった作品。存在を知ってから20数年後に今日観ました。


面白い。


お話は言ってしまえば松竹新喜劇。あの主人公は藤山寛美がやればきっと似合ったよなぁ。


それをセリフなしでやるものだからもう映画の語りのテクニックが華麗。


唯一出てくる字幕と新聞の言葉とても仕掛けてた。


ドアの前で話してて、ドアに入ってそのまま人の影で芝居が続くカット!


あと1カットで二人が通路を通って奥のすりガラスの部屋に入ってそこで(客にはほとんど見えないけれど!!!)やりとりがあって、そしてまた部屋から出て通路を戻ってくる長回しのワンカット。それでも前後の流れですりガラスの向こうで何があったか想像出来るようになってたり。凄いや。


インスパイアされる。





「メトロポリス」結構お客さんが入ってた。まあものすごく有名な古典だしデザインも古くないし。特にロボットは未だにお手本だよなぁ。


でも「最後の人」とかを見逃すのは勿体ないよなぁとも思う。





「「伯林(ベルリン)―大都会交響楽」Berlin-Die Sinfonie einer Grosstadt」短縮版だからかなぁ。三部構成になっているのだけれど三部とも映像が盛り上がってきて面白くなってきた所でENDマークが。長いバージョン観てみたい。


第一部最初の線路や列車からの風景のモンタージュ。ドキドキワクワクしてしまった。でも自分の映画でこういうことをやると…それ何の意味があるの?ってまた言われるんだろうな。うーんこういうの大好きなんだけれど(〃^∇^)。


そういえばスピルバーグの「激突」の最初がこういうやつだったなぁ。車で。あれもドキドキワクワクした。





「マッターホーン」Der Kampf ums Matterhorn


まったく知らなかった映画だけれど今回「最後の人」の次に面白かった。


山岳映画。高山の上で本当にロケしてる。人物の背景の雲が美しい。ロッククライミングも本当にやってる。カラビナやハーケンなし!!!


人が断崖絶壁から何人も落ちるシーンがあるんだけれどどう観ても人形じゃないような気がしてます。何人か絶壁から本当にダイブしたんだろうか…。


それとストーリーテリングが上手いのでみいってしまった。


確か戦前のドイツで山岳映画が流行っててそれにあのレニ・リーフェンシュタールが女優さんとしてデビューして。後に監督になってオリンピック映画の「民族の祭典」作ったりするんだよなぁ。








今月来月はフランクキャプラの「汝の敵日本を知れ」Know Your Enemy : JAPAN(1945)とか1920年代のドイツ映画 Part2とかあるなぁ。


観にいきたい。









えー、12月13日には同じ神戸映画資料館で私らのオムニバス映画「Magick」の上映をやることになりそうです。


私の監督作は超短篇だけれどちょっとドキドキ。










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