2018/08/25

点数

誰も何も眺めていない。誰も何も見ていない。

抽象化された意味を刻々と見いだし、判断を下す。

早く早くと。 

何も考えなくて済むから。効率的だ。

私達は仮想化された世界で生きている。理性を持った時から。現実をどう解釈するかの世界で。

だが、生のデータ、いやその前のセンシングされる前のカオスの在り方とあまりに解離すると、私達は復讐される。

どうか立ち止まって、

一度すべての既成の解釈を離れて、

解釈をそれぞれなりにもう一度生まれた赤ん坊のように組み立てなおして、

そうして、また生き返る。


たぶん芸事にはそんな意味がある。

2018/08/22

抑圧と怒りと鬱と

無気力は怒りの抑圧で生まれる。
若い頃からいろんなお医者さんに言われてきたけれど、この数年ようやく自分の心に実感が見えてきたような気がする。

2018/08/19

「魔法世界」への、答え

そうか、きっと居場所を作ろうとしているんだ。
眠り姫になろうとして。
それが幸せかどうかは誰にもわからないこともたぶん知っているんだろう。
「魔法世界」の時に気づいてなかった事が一つある。
それでも私達の子供達はまた生まれてくるんだ。
不幸を乗り越えて圧倒的な幸せを持ってこの世界にやって来る。
たぶんそれが唯一の答え。

映画を何度も見返すこと

映画は二回目からが本当に楽しくなってくる。

シネコンの完全入れ換え制は、たぶんボディブローのように影響を与えそうな気がしてます。
ネタバレ なんて不思議な単語も同時期に生まれた。
何十年か後に映画を作る基礎体力の一つは落ちていそう。

「ストリート・オブ・ファイヤー」リバイバルの夏。楽しみます。
か、字幕翻訳が酷いな。ストーリーが繋がらないむちゃくちゃな省略。それって逆の意味のセリフだろうにと。アクションとリアクションのキャラクターの動機が見えないじゃないか。
これでは本質のストーリーラインが恋愛映画だとわからなくなっちゃってる。(((^^;)
ビートの効いた多重の意味をお含む詩的なシナリオなだけに翻訳は毎度四苦八苦だけど、今回は一番酷いかも。

2018/08/18

眠い

闘えない日。
すべて自由だと自分に言い聞かせる。
した方がましだが、しなくても大丈夫。
大丈夫じゃないのは、闘わなくてはと凝り固まって空回りしているとき。
私もこの世も大丈夫。

2018/08/16

昨日の夢。
悩みを抱えた私は、あるクラブへお話をうかがったり、本を調べたりして数日通う。
ある日代表的な役割をしておられる方から
「搾取している」と諫言されて、はっと気付く。
私は自分の悩みにかまけてこのクラブに何が出来るかを一つも考えてなかった。


続いてもう一つの夢をみた。
宇宙から巨大な資源を狙って侵略者がやってくる。
攻撃船なのか、そのまま生き物なのかの巨体は黒い紡錘形に赤い二つの大きな目のように見える模様。ヒレの無いシャチのようだった。
それがたくさんの少し小型な個体の群れを率いている。
大変な被害を出しつつなんとか撃退する。
何十年かのち、また彼らがやってくる。

その群れを見ながら、使い古した武器を身につけて、震えている夢。

あー、そういやオブリビオンみたなぁ。劇場で映画観ると出たら気分が変わるけれど、家で観ると気分をリセットがない難しい(^^)

たぶん搾取者つながりだな(((^^;)

2018/08/13

美しい

負け組などと酷い言い方をされている人々よ。実はあなた達こそ祝福された輝かしい人たちなのだ。
敵は、生き物が素直に見た世界をねじ曲げて自分に都合よいように思わせようとする。
だから、
あなたは いまここで 美しい 。

どうかどうかいつか伝わりますように。

孤独

思い出せば、3才の頃からいろんな人にいつも訳のわからない話をしているといわれた。
その時々に愛している人からも容赦なく。
だけれども50年たって、それは実は祝福だと思うようになった。
孤独は変わらず感じているけれどね。
私にはここにいる意味がある。

2018/08/10

ハウルの動く城

テレビでやってる。久々に観たら泣けてしかたない。
今の心に突き刺さる。
世界から社会から魂の自由を守ろうと誰かを愛そうと悪魔と契約する話。

オーウェルの「1984」と同じ種類のデストピア。この中で希望のためのインモラル。悪魔とされるものに救われる魂の話。だけれどビッグブラザーは本当に正義かもしれないんだ。

だが彼と彼女は勝つ。ルパンがクラリスと逃げだして新しい家族を作るには長い時間が必要だったなあ。

宮崎駿、このあたりからはっきりとダメな奴とか悪人のままで良いんだとなってきたんだよなぁ。
この映画の不思議な爽やかさはそこかも。
己と相手の不純を認めた二人だからこそある意味で幸せなラスト。

それはたぶん作者が自分を許す過程。

ポニョまでゆくと私には辛すぎる。

悪人正機。その悟りの境地までたどり着けるかなぁ。

2018/08/06

ArtificialIntelligent

AIについて。「魔法世界」作るとき死ぬほど考えたけれど、たぶんあと1~2回はブームと肩透かしが来るんじゃないかと思っている。
人類にとってはそれは愛とどう向き合うかという事に落ち着く。
さて私達は愛することにどれぐらい本気になれるのか。
愛を求めて、もしも本当に愛されたときそれを受け入れるだけの成熟があるのか。
それはまだしばらくは先になりそうだ。
なので、たぶんAIの開発には無意識の、集合意識の忖度、ブレーキがかかっている。
私達という種族が生き残れるかどうかはたぶんそこにかかっている。

2018/08/02

タルコフスキー「ストーカー」の一場面

タルコフスキー監督の「ストーカー」の台詞
イバラの冠を見つけて被った作家がストーカーに言う「そうだったか、詩の朗読やら遠回りやら、すべて許しを乞う形式だったんだな。同情は出来る。だがいい気になるな。俺は許さんぞ」
今のわたしにはヒリヒリする台詞。

2018/06/26

今週の授業

4月から専門学校で講師やってます。

明日は、映画の構成分析を「雨に歌えば」か「ストリート・オブ・ファイヤー」かを教材に。
就活で2年生に構成分析のやり方をあまり出来てないのが気にかかる。
卒業制作映画の第一稿は出来たけれど、自分でどこがどう上手く行ってないのか分析が上手く出来ないらしい。設定いじりにはしりそう。そこは経験ない時はみんな陥るデッドエンド。
面白い映画がなぜ面白いのか、構成方法に自分なりの仮説を立てられるようになってたら、直し方も前向きに出来る。

一年生は実習の企画見てると、ほっといてもちゃんと構成が出来ている。こっちは何本か構造を分解してきてるからなぁ。
明日は二年生分析な授業受けられると良いなぁ。

明々後日の絵コンテは、映画ネタにして映像の演出論を。最初のネタ映画を「ジョーズ」にするか「ローマの休日」にするか「カリオストロの城」にするか、さらにどのシーンにするか悩み中。
明日にはネタ元決めて画面構成の資料を作らないと。
映像コースの生徒さん達には私がこの数ヶ月口酸っぱく言ってきた映像作品全体の構成方法と実は全く同じだって事に気づいてくれたらいいなあとは思っての授業内容だけれど、さて上手くいくだろうか。

2018/06/24

久々にお散歩写真撮ってきました(^^)


 そういえばこのブログはある時期から挿絵写真を撮るのを自分に科してたなぁ。

昔を思い出して。今日撮ったものを数枚挙げときます。

だんだんFacebookやTwitterに個人的な呟きを乗せるのが気が引けてきました。

読む人にとっちゃどうでもよいことをたまには熱く語ってたりしたいわけで。

懐かしき我が家の方がよいのかなぁ。

ところで、「インスタ映え」って言葉が嫌いです。そんなこと考え始めたらどんな写真撮ってもむなしいだろうにと。

今日の写真載せときます(^O^)/


大冒険な日々

朝起きたら落ち込んでた。

自分自身への攻撃性で心が痛い。
いろいろと迷惑かけている確信が手でさわれるよう。
でもその思いは実は自分への攻撃で、それこそが破滅へ続く自己中心な甘えなのは、もうとうに気づいてたはずなのに。

一喜一憂の日々。
ここ数年ずっと嬉しいことが連続してて。
それが私の弱さに跳ね返って、不安を生み出して、私が望む事から私を遠ざけようと働いて。

幸福でいられる強さと愛を。
今日は静かに己が心と付き合います。

さて、この記事で私は何回私や自分や己と書いたのだろう(((^^;)

2018/06/20

チコ

事の本当の始まりは私の無意識の霧の向こう。意識して語れる始まりは、この前の日曜の午前四時。

夢の中で誰かに「チコに似てるよ」と語りかけられた。私の夢にいつも出てくる  ”中心の街” の中で。静かで軽い口調なのに不思議と迫力がある響き。

それでぱちりと目が覚めた。

チコの姿を確かめたくなって仕方ない。感情が渦巻いていた。
家にある本のではなく、 「小宇宙―鏡の淵のアリス」 という絵本でのチコの姿。美しい寄り目のアーミッシュのおさなごのチコ。

だいぶ前に調べたら、古本屋さんのサイトでページがあっても売り切れ。価格は10万円前後で取引されていたような稀覯本。買うのは諦めた本。

夜明け前にPCを使い画像検索。
あのチコのいくつかの切れ端を見つける。

ああそういうことか…そういうことか。と意識や理性ではさっぱりわからないまま、まだ半分眠りの世界にある心が感情で納得していく。

不思議な時間を過ごして、ふと画像のサイトをのぞいてみた。古本屋さんの通販サイト。売り切れでは無い!価格は6000円…桁間違えて…ない。
注文を押した。

数年に一度図書館の書庫から出してもらって楽しんできた本。まあ一生そうやってくのかなと思っていた本。
他も見てみたら何が起こっているのか結構流通している。

昨日家に着いたのだけれど、どうにも古本屋さんのラップを開けるのがためらわれる。ページをめくるには静かに私もペストコンデションで開けたい。儀式を必要とするほど感情が騒めいている。
とはいえ家に置いて出かけるのも嫌だ。離したくない。とうとう重い荷物の端に忍ばせて職場まで持ってきてしまった。写真は教室のテーブルの上で撮影。
たぶん数日は持ち歩くような気がする。

夢の中で私に語り掛けてきたのは、当たり前だけれど私だったのか。

2018/06/10

運命の映画との出会い 「赤いりんご」

運命の映画との出会い って文章を200文字ぐらいで書かなきゃいけなくなったので、
「赤いりんご」 https://goo.gl/8CMeK9 の事を書いた。
もしかするとまた記憶装置の肥やしになるかも、
それはちともったいないので、ここに書いとこう(^O^)/
考えたらあの画家さんの失恋の年齢と同じ頃にこの映画を観て、
今はあの画家さんと同じくらいの年格好を少し越えたぐらいかな。
何年も映画にとりつかれるのも悪くない。
最近気になっているのは
あの娘が本当は誰の子供だったのか。
上手く隠れているけれど気にしだしたら気になる(^^)
=============================== 「赤いりんご」(76キルギス、監督トロシム・オケエフ)を観たのは小さな映画祭。知らなかった映画。
観客が失笑した青い片思い。そこから始まる画家と妻と娘の儚い絆とその崩壊、自然、土地、歴史。
そんな巨大な世界の上でそれぞれの孤独が悲しくも美しく、愛おしく。
人生とはそんな孤独で愛おしいものだと同じく若かった私に語り掛けてくれ、
そして映画で何が出来るのかの可能性をまた一つ教えてくれた映画でした。

2018/02/16

竜屯の拷問映画制作日記 と統合しました

竜屯の拷問映画制作日記 神戸で自主制作映画(自主映画)を作る日々 - 楽天ブログ https://plaza.rakuten.co.jp/ryuton/
をこちらに統合しました。
日記はこちらで書いていきます。

「大塚日記」→「LYCOSダイアリー」→「楽天ブログ」と流されてきたけれど、今回は初めて自分の意志でお引越し。
でもまあTwitterやFacebookやInstagramに書くことがほとんどだけれど、ちょっと個人的な日記にしときたいこともあるので。

2014/12/05

人工天使 のこと


「人工天使」という言葉に出会ったのは19世紀の詩だった。

あけすけに言えば娼婦のこと。



その言葉に出会って救われたなぁ。

そう天使は人工で作れるのだ。



芸事は天使を作る作業なのだ。人が人を救えるのだ。と



最近いろいろなことが引っかかってきて「人工天使」についてよく考えます。



特に役者さんたちは観客にとっての人工の天使を体現しなくちゃいけない方々、

その苦労も含めて尊敬してます。



もちろん人工天使を作る作業は裏方さん達の汗にもかかっているわけです。わたしもその誇りを担いたいなぁと思います。



編集しているとねその人工の天使ぶりをどう伝えようかと悩むわけです。



そして人工天使の誇りってものはあるよなぁとも。



だから映画を観ようと思うし、作ろうとも思う。それは天使に救われることでもあるのだから。



自分を嫌うことも実は必要なときはあるだろうし、また救われることが必要なときもある。

だから人は天使を思い描いて、気づかぬうちに作り上げて、生み出している。

人工天使はいつまでも人の傍に居てくれる。



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現在制作中の映画のページ

2015年初公開予定です(^o^)/



シナモンの最初の魔法  First magic of Cinnamon Cookie






クラブのジャック~やすらぎの銃弾  The jack of club




この間48時間映画祭で作った短編「ロープ」の予告編


後半上映の観客賞第三位いただきました。感謝(^o^)/

また上映してゆきます(^o^)/








2014/08/12

「宇宙遊星間旅行」届いたぁ


数日前に再発売されていたことに気づいて、思わず注文した本。

届きました。



「宇宙遊星間旅行」(作・中江嘉男、画・上野紀子)



��0年ぶりの復刊らしいです。

これが家に来ると思うだけでここ数日どきどきしてました。



美しい恋愛の話。想いの話。体の話。性の話。光の話。星の話。命の話。時間の話。空間の話。

多重にさまざまなものが織り込まれて、

宇宙の初めから今までの時間と空間の中にひとつぽつんとある本。



これが家の本棚にあるのはやっぱり不思議な気がします。





実はこの作者さんたちの「鏡の淵のアリス」という文字のない絵本にどこかで出会えることを願っています。

市の図書館の書庫に一冊あるのは知ってて10年に一度くらい借り出して再会するのですが、

あの一冊が何かで無くなってしまったらもう会えなくなるかもしれない不安があって…。

あの本に会えなくなったら人生損するよなぁと。



まま、今は「宇宙遊星間旅行」をゆっくりと何度も味わいます(^o^)/








2014/08/09

行き場の無いプロット


Sony Vegas - Wikipediaの前でうんうん唸っている夏でございます。
ちょっと気分転換。

これ、
だいぶ前に書いたプロットです。

ある晩に電話がかかってきて、
「明日リハ初日なんだけれど、実はまだシナリオが上がってこない!里見八犬伝で何かプロットでいいんで今夜中に書いてもらえないでしょうか?」
という無茶な内容。

んーたぶんまた48時間映画祭が印象に残ってはったんだろうなぁ…。
とりあえず内容問わないことだけ確認して、
挑戦してみる。

とはいえ八犬伝なんて
辻村ジュサブローや坂本九の「新八犬伝」の記憶とかあとは深作欣二の「宇宙からのメッセージ」ぐらいしか覚えてないや。薬師丸ひろ子の映画は覚えてないしなぁ。そういや本棚には子供向けの新書版があったけれど、今から読むと間に合わないかぁ。
ネットにお世話になって南総里見八犬伝 - Wikipedia、滝沢馬琴さんの天才さに圧倒される。


エイッヤ!と書いて、電話から2時間後に送信。
いい修行になりました。特訓です(^^)/

もう本番も無事に本来のシナリオで終わったし、解禁のお墨付きももらったので、行き場の無いこのプロットというか書きかけシナリオというか、これをちゃんと人前に出してあげたくなったのです。

お目汚し御免。
��===========================
ストーリープロット(南総里見八犬伝を下敷きに) 
衣笠竜屯

○里見の里、平和の祭
��伏姫が納める里見の里が、玉梓の呪いによって壊される。)
  平和を祝う祭りに玉梓の怨霊が現れて、里全体を呪う
玉梓の怨霊「この平和はためにわらわは殺された。虫けらどもめ末代まで呪ってやる!」
��伏姫は玉梓の怨霊を鎮めようと対峙するが、玉梓は伏姫の命を奪う、伏姫は3っつの玉を世界に投げる)
  対峙する伏姫と玉梓の怨霊
伏姫  「ふしてお願いいたします。
    わが国もおん国もいくさが終わりようやく平和になったのです。どうかお恨みはお忘れください。
    もしも怒りが収まるのなら、我が身を差し出しましょう。玉梓さまの呪いをうけて地獄で永劫苦しみましょう!」
玉梓の怨霊「我が父はそれと同じ事をお前の父に申したわ。わが身の代わりにどうぞ娘だけはお助けくださいと。
    じゃがお前の父はどうしたか!わらわをどうしたか!怨霊と成り果てたわらわをとくと見よ」
伏姫  「そのようなはずはありませぬ!」
玉梓の怨霊「ふん!…この里はわらわが貰い受ける!この偽り平和を破り地獄の里にしようぞ。
    お前に生死に関わらず。お前の命などなんの価値も無い!
    …が、そなたにとっては唯一の命じゃ。わが身は惜しかろう?
    ほれ、命乞いをしてみよ。これよりわらわの畜生として生きるのなら考えてやらんこともないわ」
伏姫、玉梓の怨霊を見て「…では、お殺しください」
玉梓の怨霊「ゆうたな!簡単に楽にはせぬぞ」

  玉梓、伏姫をいたぶって殺す。(ダースベーダーの念力のような感じで)

伏姫  「希望を!」
��つの玉が伏姫から飛び出し飛んで消える。
��里見の里は玉梓が納める地獄となる)
ナレーションと赤い照明かや音響効果で。

○数年後、里見の里
  やがてその里見の里に一人の青年(忍者)が現れる。
  玉梓への生贄とされかけた里の娘を助ける
  玉梓の部下をやっつける。
  が他の部下たちに囲まれる。
  そのとき僧侶が現れて助太刀、二人でやっける

○撃退後、三人の会話
  娘、忍者、僧侶
僧侶  「旅の人。なぜここに来た?ここはもう半分がた地獄じゃぞ」
忍者  「なぜだろう、ただ。これがここへ導いた」
  忍者、玉を出す
僧侶  「(笑って)お前もか!」
忍者  「ん?」
僧侶  「ほれ、わしもじゃ」
  僧侶も玉を出す。

○里見の里、地獄の祭
  おどろおどろしい村祭り。(最初の平和な村祭りイメージとは逆に)
  玉梓の怨霊が現れ、みながひれ伏す。
  伏姫を復活させ、また殺そうとする。
  忍者、僧侶、現れて玉梓に戦いを挑む、しかし強い玉梓。二人追い詰められる。
玉梓  「ふふふ、伏姫が死と引き換えに投げた玉の数は、いくつじゃった?後一つ足りなんだのう!
先にお前らから殺しておいてやろう。そうすればすべての玉がそろうことは無いからの!」
  玉梓、二人にとどめをさそうとする。
娘  「いえ、玉はそろっております。そろっております!」
  娘、自分の玉を出して掲げる。
  玉梓、悲鳴をあげる。
娘  「希望を」
忍者 「安らぎを」
僧侶 「平和を」
  そして伏姫が起き上がり。
伏姫「幸福を!」
  玉梓の怨霊、消える。
  伏姫息絶えている。
  里見の里に、正常な光が戻る。

○エピローグ 里見の里の竹林
僧侶  「それがもう十年も前のことじゃ。
さて、あの怨霊と化した姫は、本当に滅ばねばならなかったのか。
あの後わしはそればかりが気になった」
  僧侶ふところからあの三つの玉を出す。
僧侶  「あれから10年もかかったが、今日!今!ここで!やっ!(気合をいれる声)」
  玉梓が竹林から現れ復活する。がっと客席を見て、
  …玉梓にっこり笑う。
  そして竹林の方においでおいでする。
  竹林の中から伏姫が現れる。
  伏姫と玉梓抱きあう。お互い微笑む。
  玉梓、竹林に向かう。
僧侶  「玉梓が姫よ、どうぞみ国へ帰られよ。長い旅でありましたな」
  伏姫、竹林へ向かう。
僧侶  「我が伏姫よ、どうぞこれからも我々を見守りたまえ。我々の幸福を。ありがとうございました。…母者よ。」
  僧侶、一礼する。
  玉梓、伏姫、竹林の奥に消える。
END