2009/04/21
Re[1]:丘の上の夢(04/21)
さっき目を覚ましたら、
昔見た夢を思い出してた。
場所は丘の上。
いつも夢の中で彷徨う"中心の都市"からはすこし外れた場所。
誰もいない。
草も生えていない。
砂や土ならまだしも、押し固められたような黄色い地面。
掘ることも出来ない。
足跡さえつかない。
ただ延々と丘の曲線が続くだけ。
ここから抜けるのにどれぐらいかかるのだろう。
歩き続ける足がつりそうだ。
喉が渇いた。
なんでこんな所に来てしまったのか。
何を探していたのか。こんな場所に。
鈍い光を投げている太陽。
それでもじりじりと肌を灼かれる。
暑い。
止まったら最後かも。
喉が渇いた。
水の匂い。音。
小さな泉がぽつりとある。
堅い地面をうがって水があふれている。
透明な光を透過し反射する水。
やばいかもと少しは思う。
が、もう諦める。
喉が渇いている。
手ですくい口に含む。
冷たい輝きが喉を落ちる。
もう渇きにまかせて、直に泉からがぶがぶ飲む。
体のすみずみまで染みてゆく。
なんて安堵感。
丘全体に包まれているようだ。
ああ、今回は罠ではなかったんだなぁ。
水は美しい。
これを探しに来たのか。
書いてみると、何だかフォークト=カンプフテスト(『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』でF・K・ディックが書いたチューリングテスト)の質問みたいだと思った。
んでTVつけたら深夜に「ブレードランナー」やってた…。ラストシーン。
なんて偶然。シンクロニシティかな?
ん、まあ、あれもボーイミーツガールのお話なんだよな、とラストを観ながら想う。
人は食べて眠って恋をする生き物ではある。
ちょっと前に流行った説明では、人間の機能を一言で言うと”遺伝子を残す事”、”個体は遺伝子の運び屋”。
だから2人以上の子供や、8人以上の甥や姪や、さらに大きな集団のためには命を投げ出す価値を見出す…。
自分の持っている遺伝子はそこにも含まれている可能性が高い。部分部分に分かれて。
もちろんそれらのコピーは重複してるんで自分一人よりも価値が高い。
情報のコピー同士、同じ情報は同じ価値だもの。
遺伝子側からみた話。説得力はある。
たとえアンドロイドであってもそういう基本機能は必要になるのかもよって映画か。
"世界はそれを愛と呼ぶんだぜ♪"
こんな夢を今ごろ思い出す。
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2 件のコメント:
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このミニストーリー好きです。
「水は美しい」って、いいなって、思います。
身近なようで、今まで、水が美しいと思えたことあったっけ・・と、我に返りました。
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意織3133さん、ありがとうございます。
実は昔この夢をみたことで苦しい時期に少し楽になったのです。
それで、なんとかあの湧き出る水の事を伝えたくて書いたのですが、
まだまだ表現力が足りない気もしていたのです。
でも意識さんに汲んでいただいて、とても嬉しいです。ありがとう。
��このミニストーリー好きです。
��「水は美しい」って、いいなって、思います。
��身近なようで、今まで、水が美しいと思えたことあったっけ・・と、我に返りました。
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