2010/06/27

仮面ライダーシナリオ理論/港館ミーティング




今日は港館ミーティングとシナリオワークショップでした。





シナリオワークショップの後半、


渡邉君のデビュー作のシナリオ相談にのってました。


監督として一番やりたいシーンを説明してもらってたのですが、


そのとき講師の浦山さんが面白いことを言った。





曰く「そのシーンは例えば仮面ライダーで言うヘンシンの部分かも」





主役はあくまでも仮面ライダーとして、それと観客を繋ぐアバター的役割も担う変身前の描写が美味しい。つまり変身前と変身後の落差こそがそのシーンを盛り上げるのではないかと。





私はその映画がサタデーナイトフィーバーやロッキーみたいに出来るなぁと思いながら聞いてたので、その説明は天啓のように聞こえました。





そうそれらの映画は仮面ライダーやウルトラマンなどの観せ方と見事に対応するのです。





つまり





主役としての主人公は素晴らしい力をもつが近寄りがたい。(リングの上のロッキーやディスコのトラボルタ)





だからアバター=案内役として生身の人間がいる、変身前の本郷猛やおやじさんや店の仲間やハヤタ隊員や科特隊の面々。


がこれらは主人公に助けられる役割。その弱さをもつ。


そして話を通して成長する役割でもある。


��子供が観客だったのでここに子役を配置することも多い、おやじさんの店にいつも遊びにくる少年や科特隊名誉隊員の子供や、ここには観客に近い人を配置する必要があるから)(エイドリアンやコーチや、主人公の友人や恋人や語り部や生身の生活している主人公や)





で戦うべき怪人や怪獣がいる。克服すべき何かがある。(ロッキーで言えばアポロや仕事のない状況そのもの、トラボルタはまだ何者でも無いって感じだったかな)


そして救うべき人もいる。(往々にしてアバター役とかぶってたりもする)





そしてオヤジさんや隊長やゾフィーのような主人公を援助する役。





アバターはそれを助けようとするが、弱さのため失敗する。


そこで変身した主人公、仮面ライダーやウルトラマンがそれを補完するように現れる。


その力を持つがそれゆえアバター以外には理解されがたい存在。


そして彼らもまた致命的な弱点を抱えている(変身に風が必要だったり力がコントロール出来なかったりカラータイマーだったり)


がそれでも勝つ、もしくは負ける。





そして怪獣やショッカーを倒すと話は終わる。


そしてもうひとつ、


アバターと主人公の役割が逆転してもお話は終わる。


負けた主人公を強く成長したアバターが助けるパターン。


ウルトラマンの最終回の対ゼットンはそういうこと。





ほらだいぶ多くの映画のいろんなお話に対応してる。


ヒーロー物だけじゃなくて、サスペンスや、恋愛物も!





まあ「スターウォーズ」のキャンベル理論と同じようなもんだけれど、


仮面ライダーやウルトラマンや変種はみんなたいてい一度は何かで観てたりするのでピンときやすい。





お話作る時に、こいつはウルトラマンかハヤタ隊員か科特隊か怪獣か助けを求める住民かってそれぞれ当てはめると、やらせる事がはっきりしてきやすいかも。





何か足りない気がするとき、これで考えると事態ははっきりする。


怪獣が居なかったり、スペシウム光線が無かったり、変身が無かったり、オヤジさんが居なかったり。


わざと無くしたり変形させたりするにせよ、自覚して攻めやすいかも。


(〃^∇^)/









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