2010/07/25

スターウォーズ




この間NHKでやってたスターウォーズ連続放送。


一応ながらで観ました。


やはり私は最初のエピソード4が一番面白い。





画も、荒いけれど一番伝わる撮り方をしている。その後は年々丁寧にも上品にもなっていくけれど、なぜか伝わらない。





EP4のタトゥイーンで二連太陽を見るルークはとても伝わってくるけれど、たぶんその画の再現を目指したEP3の同じ場所で子供を抱き二連太陽を見るオーウェン夫妻の画は伝わってこない。


最後のEP3の方が最初のEP4より上品な美しい画ではあるけれど、その想いは伝わらない。





だんだん機械はピカピカになってゆくし衣装からも汚れが無くなってゆく。


例えば若者向け柔道着風の衣装、EP4のルークのとEP1のオビワンのと、


ジュダイなローブもEP4のオビワンとEP1のクワイガンのとの違い。


同じ師弟の感じにしようとしてるのに、よれよれで着古したEP4の感じの方が彼らの時間を感じられた。


そういう汚しや生活感がスターウォーズの魂だったと思う。





EP4ははっきり狙ってる。


庶民の汚し方、反乱軍のボロボロな汚し方、帝国軍のピカピカ、そしてラストの授与式のピカピカ。


汚し方で物語を組み立ててた。


それがEP5でお金掛けて高級ぽくなったのはいいけれど、画面から汚れが消えてゆく。


汚れの無くなった反乱軍からは悲壮感が消えてしまう。





それはどんどん後年に行くほどその方向へ。


宇宙の片隅で汚れまくった人間がドタバタ生きてゆく話じゃなくなって、


宇宙の頂で神々がゲームを繰り広げる感じになったような気がする。





きっと、EP4の汚しは、


ラストでお姫様の着物姿や武将姿みせてビックリさせようってことをやった「隠し砦の三悪人」を観た若者が正しくアイデアを汲み取って、自作でやろうとして「着物が出せないなぁ。よしロボットの外装でやる!」ってやって、で私はあのR2D2観て心を揺すぶられたって流れかも。


そういえばタルコフスキーさんが「七人の侍」のクライマックスで泥まみれで戦った奴が死んで倒れて雨で泥が流されて綺麗な足がみえてくる流れを気に入ってたのも思い出します。


ふとパゾリーニ「王女メディア」をちゃんと観たくなってきました。子供の頃TVでチラ見しただけだからなぁ。案外あれがヒントになるのかもってすっかり頭の中で新しいEPを作りたくなってます。(〃^∇^)


EP7-9はこのまま行けばお蔵入りの幻に終わりそうなんでせめて頭の中で想像したい。


��ルーカスさんにはどんな話考えてたのかまとめて残しておいて欲しい…死ぬまでには…いつか作る人がいるかもしれないんだから、正解を書いといて)


アラン・ディーン・フォスターが書いてたEP4の続編(^^)スターウォーズ2「侵略の惑星」(Google)はあれはあれで面白いお話だった。ファンタジー路線なスターウォーズてのも間違ってない。





なぜ最初のスターウォーズがあんなに人の心を捉えたのかはたぶんまだまだ解ってはいない。


同じようにやろうとしても完全に成功はしていない。


それは、これからもいろいろ面白い映画が出来るってことだろうなぁ。












0 件のコメント: