花を買ひ来て
今日は朝からおかしかったらしい。
どうにも世界から拒絶され、じわじわとわたくしが侵蝕されてゆくようなイメージが頭を離れない。
「それは幻と呼べばいい。共通の感覚に比べれば取るに足りない。みんながいま生きているという事実は今が正しいという説得力ある理由になる」
そうだけれど、でも幻という言葉に押し込めて片付けていいのかな?
「…もしもそれを扱うのなら解釈として扱うんだ。センサを含むシステム全体で下した解釈。システムが異なれば解釈も異なろう」
そのいくつもの解釈はどう評価すればいい。有用性?
「気違い…狂気…乱心、痴。それもある。しかし、例えば多様性という評価もある。今や環境は目まぐるしく変化する。今日の正解は明日の間違い。君の正解は私には間違い」
んじゃ無茶苦茶なこの感じもなにかしら…
「何を今さら。君は何の為に書いてカメラを持って編集ソフトと格闘してるんだい?」
利用出来るものは総動員だね。
「今日は味わえ。他人にぶつからないように気をつけて抱えろ」
わたくしを侵食してくる世界。
それが何者なのか確かめたくて、
わたくしが何処からはじまるのか確かめたくて、
カメラをのしかかってくる世界に向けて、シャッターを切る!
私が世界を飲み込むために。
わたくしが世界の一部に参加するために。
0 件のコメント:
コメントを投稿