2009/09/19

Re:ご来場御礼(09/19)




神戸映画資料館「チョコラ!」というドキュメンタリー映画を観ました。


ケニアのストリートチルドレンのドキュメンタリー。


家出してきて都会のスラムでゴミ拾いをやって生活している子供たち。





明るい。


問題はいっぱいあるけれど、でも生きるのは楽しいことだよね。





カメラは良いも悪いも決めないですべてを一緒に眺めている。


こういう風に撮るのは覚悟がいるよなぁと思う。


上からでも下からでもなく、ただ一緒にいる。


ある意味、撮影している方も心情的にストリートチルドレンの仲間になってしまわないと出来ない事かも。





食べて、シンナーやって、ふざけて、ケンカになって、一個の空カンを叩いて、素晴らしいリズムを作って、歌って、踊って。全部カメラは輪の中に入っていて、でも自己主張せずに眺めている。何があっても止めず、逃げず、煽らずにただ眺めている。





カメラの高さも良いなぁ。対象の目線より上に出ることは滅多にない。


必ず同じレベルか下。まるで彼らと同じ背の高さであることを想定したような位置。





上映後の舞台挨拶で小林茂監督があるシーンについてこんなようなことを話してはった、


”カメラは一番小さな仲間のようだった。お兄ちゃんたちと一緒にいて、言葉もよく解らないながらもわかったような気になって一緒に笑って…”


そういう事なんだ。





音もいい感じ。同録音が音楽の様に処理されている。


拾った空き缶が背中で鳴るガチャガチャがまるでオープニングタイトル曲のよう。


スタッフ。ドキュメンタリー観てると、神懸ったような人がいることに気づく。





全然ジャンルが違うけれど「ゾンビ」シリーズのロメロ監督作を思い出した。


状況は厳しい、明日、いや次の瞬間にも不幸はやってくるかもしれない。


でも、今こうしてここにいるのは何だか楽しいよねって言われている感じ。





良い映画でした。





使用カメラはパナソニックのDVXシリーズなのかな?





上映後に客席に回覧された、映画に出てくる黄色の空き瓶。


もう匂いは消えてますからと聞いたけれど、匂ったら、かなり気分が悪くなる匂いがした。こんな匂いがしてたのかと、なんだか納得。


あ、匂いのする映画を始めて観たことになるのかも。








神戸映画資料館で小林茂監督の師、柳澤壽男監督特集を今やっている。23日と26日に見に行くつもり。






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チョコラ!






4 件のコメント:

いちご さんのコメント...

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ドキュメンタリー好きのいちごとしては、これ観たいな~、と悔しいです。今は一本でも多くのドキュメンタリーを観たいと思ってます。分母があまりないですからね。。。

竜屯 さんのコメント...

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いちごさんへ
いろんな所でやってはるみたいですから、機会があるかもしれません。

小林茂 さんのコメント...

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「チョコラ!」の記事、ご掲載ありがとうございます。監督の小林茂です。とっても、スーと気持ちの中に入ってくる映画評で、映画が完成してよかったと思いました。というのも、完成までこぎつけられたのも不思議な感じがするくらいなのです。大勢の人々のから支えられました。ご来場、ありがとうございます。

竜屯 さんのコメント...

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小林茂監督、暖かいコメントありがとうございます。
とても光栄です。
そういう奇跡を堪能させていただきました。
映画が完成されて、こうして観ることが出来た一人になれて本当によかったです。
関係されたみなさまにも感謝です。
ありがとうございました。