2001/09/03

おーばー・ざ・れいんぼー

昨日、子供寝かせつけて、ついでに30分眠って、目がさめた。
まだ頭痛さんがいたので映画のビデオ見て、今日の昼過ぎまで横になってたら、回復。
回復したらちょっとハイになってます。
頭痛の後ハイになることないですか?
今はちょっとわくわくした感じです。

昨夜見たのは「U-571」。
おおお!エニグマねた、しかも潜水艦が舞台!
そそる!こりはワシの趣味の世界だー!
でもビデオが出たときはぜんぜん借りれなくて、やっと見ました。

やっぱり映画でエニグマねたは難しいね。
そりゃイギリス人なんかだと「祖国の興亡これにあり!」って感じもするのかも知れんけど。
輸出入がUボートでだめになってお祖父さんや両親がてーへんな目にあったって言う記憶は、日本人の私には無い。
日本でいうとB-29といっただけで色んなイメージが沸いてくるような感じなのかな?(95年まで住んでいた家には壁に焼夷弾の跡がありました)
エニグマってドイツの海軍が採用した世界最初の電気式暗号化機械。
Uボートって輸送船団を見つけて、あのあたりへいくぞーって暗号無線で打ち合わせて、攻撃する戦術とってたから、どこで攻撃仕掛けるつもりなのかが判ったら、それで攻撃を避けることが出来るし、数少ない駆逐艦や飛行機をそこへ繰り出して一網打尽。
このエニグマ暗号を解読するためにアメリカでノイマン式コンピュータの開発に予算がついたりしたんだよね。
汎用型電子式コンピュータ、アラン・チューリング、フォン・ノイマン、世界最初の電子コンピューター・エニアックなんて言葉が頭ん中を回るよ。
たしか、日本海軍もエニグマの改良型日本仕様版使ってたから、 エニグマ暗号を解読されたのが日本が負ける原因にもなってたわけだ。

まエニグマが何かということは飛ばしてたけど、当然エニグマをやって出てくる"機械と人間の関係"はちゃんと作りこんであったね。
エニグマのあのラップトップコンピュータみたいなデザインもちゃんと魅力的だったし。

でも海軍モノとか戦闘機モノとかの映画は距離の見せ方が難しいやね。
この映画だって、そんなに近いとこでいっぱい爆雷が爆発してたら水圧で沈んでるだろーが!とか、
さっきは援護機呼べなくていつの間に呼べるとこまで帰ったんだ!とか、
救命ボート使うんなら、なんで最初に使わない?ああ、味方まで遠かったのか!とかありました。
ま、戦闘機モノ映画のジェット戦闘機でのドッグファイトが機体のすぐ真後ろのぶつかりそうな距離まで(振付けられたアクロバット飛行みたいに)近づいてミサイル撃ち合うようなもんだね。
人間のガンファイトの距離感でないと観客がわかりづらいという...。

んん、やっぱり「眼下の敵」はうまかったんだなぁ。
直接敵と味方の距離を見せないで、駆逐艦から見下ろす海面や、ソナーから聞こえてくる歌声なんかで近い距離感を出してた。
戦場は他の味方や敵から切り離してたしね。

「U-571」は久々に潜水艦モノでキチンと面白い映画でした。
思惑と行動、待ち、結果。ちゃんと面白かったからね。
ハーベイ・カイテルも良い感じ。

小学生の頃に「サブマリン707」なんてマンガを読まなければ、今映画作ってないだろうな。

離れた場所の人間同士の思惑のぶつかり合い、行動、待ち、静けさ、過酷な結果。
お互いに相手の心の動きを知り尽くした敵同士が最後まで顔も見れない非情さ。
(でも大人になって読み返したらやっぱりチャチかったりしました、...そういうもんか?(^_^;)

あれ読んだ後マンガ描くんじゃなくて、映画をいっぱい見始めたのはワレナガラ良かったと思う。
そう、マンガはあれも出来るけど、それはマンガというメディアの本質ではない気がしてる。
あの方向があれから(松本零士までは)ほとんど無かったしね。
やっぱり、編集で一本の時間にまとめる映画の本質のような気がします。
一つのカットでは孤独な顔のアップをもう一つの孤独な顔のアップとつなげる事で、会話を成り立たせてしまう映画。

眠くなってきました。寝ます。






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